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行動せずにお金も時間もチャンスも全部失ったセラピストの話。

2024年4月25日
西川 匠
フィジー遠征先の空港ラウンジより


先日、10年ぶりにとあるPTと再会した。

そのPTとは同い年で、出会ったの20代前半のころ。

当時から彼は、
「いつかスポーツに関わりたい」
「スポーツを仕事にして、できるならそれ一本でやっていきたい」

と言っていた。

あるとき、スポーツ現場でトレーナー募集の案件が出た。
募集人数は2人。

僕はもちろん速攻で手を挙げたが、どうせならと思いその彼にも「こんな案件きてるけどどう?」と声をかけてみた。

すると彼は、

「いや、現場は遠いし忙しいからやめとくよ」

と、誘いを受けてくれなかった。

そのしばらく後、とある有名アスリートのフィジオ(外国人)から直接学べるセミナーの案内があった。

3日で12万円。結構高いけど、僕は速攻で申し込んだ。

またどうせならと彼にも話をしてみたが、

「高すぎる。自分で勉強して、自分のペースでやってみるよ」

とまたしても誘いを断られた。

そんな彼と、ちょうどフィジー遠征前に会う機会があった。
実に10年ぶりだ。

懐かしい昔話に花を咲かせて楽しく話していたんだけど、思い出したように彼が、

「あのとき西川の誘いを全部一緒にやっていれば、自分も今頃スポーツを本業にしてたのかもと思うと、めちゃくちゃ後悔してるよ」

と話してくれた。

僕はかつてのトレーナー募集の案件を通して、仕事の輪が一気に広がり、副業としては十分な活動ができるようになった。

有名フィジオのセミナーの時も、その後の懇親会でフィジオとその通訳さんと仲良くなり、スポーツ症例の悩み相談に乗ってくれるようになり、海外の人材まで紹介してもらえるようになった。

おかげでスポーツの仕事がどんどん広がり、僕は数年後トレーナーとして独立することができた。

一方彼は、この10年、ずっと同じ職場で勤めていて、10年前と同じ仕事をしているとのこと。

それなりにやりがいはあるし、独身だから生きていくことはできる。

だけど、自分の人生このままで良いのかという不安や、なぜ20代の時もっと挑戦しなかったのかという後悔を毎日感じているのだという。

実は、彼のようなセラピストは少なくない。

自分のキャリアに後悔している人は、当たり前だけどSNSで発信とかしないから誰も知らないだけで、

「もっとあの時こうしていれば」

と悔しい思いをしているセラピストは、(僕自身が30代になったから実感してるけど)たくさんいる。

僕は、「今からでも遅くないんじゃない?挑戦はいつでもできるやん」と言ったが、彼は、

「もちろん、今もスポーツに対する情熱はあるよ。だけど自分はずっと挑戦せずに逃げてきた。むかし西川が誘ってくれたようなチャンスはもう来なくなったし、自分から挑戦もできなくなった。逃げ癖が付いちゃってるんだよ」

「若い時にお金と時間をケチって行動せずにいると、結果的に全部失うってようやく気づいたよ」

といった。

それを聞いて、やるせない気持ちになった。

と同時に、若くてなんでも挑戦できる期間というのは、自分が思ってるより短いものなんだなとも感じた。

彼の人生だから、僕がとやかく言う権利なんてないし、彼が納得して幸せに生きてるならいいと思う。

だけど後悔してると言うなら、あの時引っ張ってでも現場に連れ出して、セミナーを受けさせたらよかったなと僕も少し残念な気持ちになった。

だから、これを読んでくれているセラピストの方には、目標があるならお金や時間をケチってる場合ではないと伝えたい。

ケチればケチるだけ、最終的に失うものは多くなるから。

なにも目標がないなら、好きに生きたらいいと思う。

だけどスポーツでやりたいことがあるなら、ハッキリ言う。

お金と時間をかけて人から学び、
チャンスを取りに行くか。
それとも全てをケチって全てを失い、
10年後後悔するか。

どちらかの道しかない。

『自分一人で孤独に頑張ろうとする』
↑これは、スポーツでは一番やってはいけない。

孤独に頑張ろうとしてる間に、挑戦できる時間はすぎていくから。

今回のフィジー遠征、色々タフだったけど
最終的には帯同選手の優勝で幕を閉じた。


 当時のスポーツ現場で試行錯誤した時の経験や、有名フィジオから勉強したことが、いまだに遠征で活きている。

こうして選手のパフォーマンスの一助になれていることを誇りに思うし、あのとき僕に色々と教えてくれた人たちには本当に感謝してる。

そして、あのときお金や時間をケチらずに行動してよかったと思う。

優勝後の一枚。いい笑顔!

今ならわかるけど、お金をかけて人の元で学ぶ意味は、なにも知識を得るだけじゃない。
その人の試行錯誤の歴史・その結果できた人間関係・そこから広がるチャンスも得ることができる。

 今日のあなたの判断と行動は、明日以降のあなたの歴史になる。

10年後、あなたは自分の歴史に誇りを持てるだろうか?

僕自身も、誇れる自分でありたいと思いながら、ラウンジで酒を浴びまくってる。

飛行機乗り遅れそうなので、今日はこの辺で。

おわり。